静乃と新治 第二部 ~プーシキノの粛清後篇
建物が半壊すると静乃は衛星からの赤外線監視情報を確認する。
まだウヨウヨ敵がいるようだが見渡す限り人影はない。
と、言うことは地下ね。
そう言うと静乃は赤外線モニタを注意深く確認する。
この細長く人が並んでいるのは通路。恐らく待ち構えている兵士ね。
この部屋に固まっているのがボスのイワノフかしら?
そう言うと無線を取り上げる。
静乃です。
送った座標に対してバンカーバスターの使用要請をします。
標的は地下10メートル。
通常防備しかしていない可能性が高いので、信菅を抜いての攻撃として下さい。
そう言って無線を切った。
しばらくすると轟音がどんどん近づいて来る。
そしてボスがいると思われる地下室の真上に正確に直撃する。
地下室の入り口と思われる部分から少し煙が漏れている。
あれはバンカーバスターと言って地中を貫通するミサイルよ。
爆発しちゃったらみんなミンチになっちゃうから貫通させただけでわざと爆発させてないの。
運が悪ければミサイル本体とか瓦礫に潰されて死んじゃっているかもだけどね。
そう静乃が話しているうちに地下室の扉が開き敵が飛び出て来る。
機銃掃射と60ミリ焼夷弾によって出て来るなり全て抹殺される。
しばらく様子を見ていると武器を捨て手を上げた兵士が数名と、
民間人らしき男とその家族らしき女性と子供が出て来た。
あれが恐らくイワノフね。
静乃は装甲車のハッチを空け外に出る。
庭に連行し、全員頭に手を乗せて、膝立ちにさせる。
京香、芽依、静乃で周りを囲って拘束した。
その時遠くからヘリの音が近づいて来る。
龍之介様だわ。
静乃はイワノフ一行から目を話さずポツリと言う。
ヘリから降りて来たのは確かに龍之介であった。
まだウヨウヨ敵がいるようだが見渡す限り人影はない。
と、言うことは地下ね。
そう言うと静乃は赤外線モニタを注意深く確認する。
この細長く人が並んでいるのは通路。恐らく待ち構えている兵士ね。
この部屋に固まっているのがボスのイワノフかしら?
そう言うと無線を取り上げる。
静乃です。
送った座標に対してバンカーバスターの使用要請をします。
標的は地下10メートル。
通常防備しかしていない可能性が高いので、信菅を抜いての攻撃として下さい。
そう言って無線を切った。
しばらくすると轟音がどんどん近づいて来る。
そしてボスがいると思われる地下室の真上に正確に直撃する。
地下室の入り口と思われる部分から少し煙が漏れている。
あれはバンカーバスターと言って地中を貫通するミサイルよ。
爆発しちゃったらみんなミンチになっちゃうから貫通させただけでわざと爆発させてないの。
運が悪ければミサイル本体とか瓦礫に潰されて死んじゃっているかもだけどね。
そう静乃が話しているうちに地下室の扉が開き敵が飛び出て来る。
機銃掃射と60ミリ焼夷弾によって出て来るなり全て抹殺される。
しばらく様子を見ていると武器を捨て手を上げた兵士が数名と、
民間人らしき男とその家族らしき女性と子供が出て来た。
あれが恐らくイワノフね。
静乃は装甲車のハッチを空け外に出る。
庭に連行し、全員頭に手を乗せて、膝立ちにさせる。
京香、芽依、静乃で周りを囲って拘束した。
その時遠くからヘリの音が近づいて来る。
龍之介様だわ。
静乃はイワノフ一行から目を話さずポツリと言う。
ヘリから降りて来たのは確かに龍之介であった。
静乃と新治 第二部 ~エピローグ
ねぇ神崎隊長、モギレヴィッチファミリーの反撃はなかったの?
ヘリでの帰路の途中、静乃が聞く。
あったさ。
というより反撃の兆候はあったな。
だがもう油断はせん。
大体三百人もの部隊で太平洋側から攻撃ヘリで石橋本邸に強襲をかけようとしていたんだ。
石橋の情報網を使わなくたって自衛隊が大騒ぎしていたよ。
だからヘリが飛び立つ前にトマホークを雨あられと浴びせて船ごと粉砕し、
生き残りは掃討ヘリで全員フカの餌にしてやった。
来年はあのあたりの海域は、魚が良く肥えているだろうな。
そう言うと神崎は豪快に笑った。
ご主人様に負けず劣らずジェノサイトが好きね。
静乃は苦笑する。
そう言えばお前が半殺しにした京香様を監禁していた拠点のボス…タルギエフとか言ったか?
ヤツも生きているぞ。
すぐ病院に運ばれて一命は取り止めたそうだ。
あらしぶといわね。
それが間抜けなヤツだから石橋家の息のかかった病院に運び込まれてな。
もちろん全力で治療したが内蔵が致命的にやられていたから、胸から上を豚の体に移植してやったんだ。
まあケンタウルスの豚版って感じだな。
目が覚めた時のヤツの顔ったらなかったぞ。
移動中のモニタでしか見てないが、あれは是非生で見てみたいな。
そう言うと神崎はまた豪快に笑った。
うふふ、それは私もペットとして飼ってみたいわね。
静乃も釣られて笑った。
あの母親と子供はこの先、どうやって生きて行くのだろう…
暗い顔をしていた新治がポツリと呟く。
あの親子に同情しちゃったの?
新治さんは優しいから。
ヘリでの帰路の途中、静乃が聞く。
あったさ。
というより反撃の兆候はあったな。
だがもう油断はせん。
大体三百人もの部隊で太平洋側から攻撃ヘリで石橋本邸に強襲をかけようとしていたんだ。
石橋の情報網を使わなくたって自衛隊が大騒ぎしていたよ。
だからヘリが飛び立つ前にトマホークを雨あられと浴びせて船ごと粉砕し、
生き残りは掃討ヘリで全員フカの餌にしてやった。
来年はあのあたりの海域は、魚が良く肥えているだろうな。
そう言うと神崎は豪快に笑った。
ご主人様に負けず劣らずジェノサイトが好きね。
静乃は苦笑する。
そう言えばお前が半殺しにした京香様を監禁していた拠点のボス…タルギエフとか言ったか?
ヤツも生きているぞ。
すぐ病院に運ばれて一命は取り止めたそうだ。
あらしぶといわね。
それが間抜けなヤツだから石橋家の息のかかった病院に運び込まれてな。
もちろん全力で治療したが内蔵が致命的にやられていたから、胸から上を豚の体に移植してやったんだ。
まあケンタウルスの豚版って感じだな。
目が覚めた時のヤツの顔ったらなかったぞ。
移動中のモニタでしか見てないが、あれは是非生で見てみたいな。
そう言うと神崎はまた豪快に笑った。
うふふ、それは私もペットとして飼ってみたいわね。
静乃も釣られて笑った。
あの母親と子供はこの先、どうやって生きて行くのだろう…
暗い顔をしていた新治がポツリと呟く。
あの親子に同情しちゃったの?
新治さんは優しいから。