静乃と新治 第三部 ~感動の…そして衝撃の誕生日会
静乃の27歳の誕生日当日。
夕食後の食堂がパーティ会場になる。
パーティと言っても皆夕食を済ませているのでケーキやらデザートが中心だ。
通常は十名程度のパーティなので事前に申込んでおけばシェフがケーキその他を
用意しておいてくれて、参加者自身でテーブルに運び内々で祝う。
だが今日は違う。
まず参加者の人数が100名近くになっている。
シェフも食堂スタッフも全員残ってくれ、料理の配膳後は一緒に祝ってくれた。
メイド仲間はもちろんのこと、8人いる奥様たちとその家族全員が出席してくれる。
その中には京香とその子供…圭と由利の姿もある。
では静乃さんのお誕生日会を始めたいと思います!
全員が揃ったところで進行役の芽依が切り出す。
まず始めに旦那さんである新治兄さんからの祝辞です。
そんなことなど全く聞いていなかったので静乃は心底驚いた。
隣に座っていた新治が立ち上がり照れ臭そうに話し出す。
え~静乃さん、誕生日おめでとう。
君は歳を重ねることに抵抗があるみたいだけど、僕からすれば年々かけがえのない月日が増えて嬉しいです。
それに君は日々輝きをましています。
いつまでもその屈託のない笑顔で僕を虜にし続けて下さい。
愛する静乃へ…これはささやかだけどプレゼント。
会場の全員がヤンヤと野次を飛ばし拍手されながら新治は静乃に誕生日プレゼントを渡す。
嬉し涙を浮かべ照れ笑いしながら受け取る静乃。
開けて良いかしら?
そう言って開けた包みの中には静乃の誕生石をあしらえたネックレスが入っていた。
わあ素敵!ありがとう!
それを皮切りに次々とプレゼントを渡す人が静乃の周りに集まる。
夕食後の食堂がパーティ会場になる。
パーティと言っても皆夕食を済ませているのでケーキやらデザートが中心だ。
通常は十名程度のパーティなので事前に申込んでおけばシェフがケーキその他を
用意しておいてくれて、参加者自身でテーブルに運び内々で祝う。
だが今日は違う。
まず参加者の人数が100名近くになっている。
シェフも食堂スタッフも全員残ってくれ、料理の配膳後は一緒に祝ってくれた。
メイド仲間はもちろんのこと、8人いる奥様たちとその家族全員が出席してくれる。
その中には京香とその子供…圭と由利の姿もある。
では静乃さんのお誕生日会を始めたいと思います!
全員が揃ったところで進行役の芽依が切り出す。
まず始めに旦那さんである新治兄さんからの祝辞です。
そんなことなど全く聞いていなかったので静乃は心底驚いた。
隣に座っていた新治が立ち上がり照れ臭そうに話し出す。
え~静乃さん、誕生日おめでとう。
君は歳を重ねることに抵抗があるみたいだけど、僕からすれば年々かけがえのない月日が増えて嬉しいです。
それに君は日々輝きをましています。
いつまでもその屈託のない笑顔で僕を虜にし続けて下さい。
愛する静乃へ…これはささやかだけどプレゼント。
会場の全員がヤンヤと野次を飛ばし拍手されながら新治は静乃に誕生日プレゼントを渡す。
嬉し涙を浮かべ照れ笑いしながら受け取る静乃。
開けて良いかしら?
そう言って開けた包みの中には静乃の誕生石をあしらえたネックレスが入っていた。
わあ素敵!ありがとう!
それを皮切りに次々とプレゼントを渡す人が静乃の周りに集まる。
芽依と純からは大きな包み。布団セットが入っているそうだ。
プレゼントと言いつつ自分達が静乃の部屋で使うつもりなのは明らかだ。
静乃は苦笑する。
ナターシャとサーシャからは大きなぬいぐるみ。
隠しチャックがあって武器を仕込んでおけるとのことだった。
あまりに二人らしいプレゼントで静乃は大笑いした。
その他、麻里からも京香プレゼントを貰ったが、中でも子供たちが用意したお菓子セットは、
子供好きの静乃にとって嬉しいプレゼントとなった。
プレゼントの贈呈が終わるとケーキに刺さったロウソクの火を消す段になるが、出席者がこの人数である。
ケーキは長テーブル一杯の巨大なものになり、ロウソクはポツポツとケーキに刺さっている状態であった。
ちゃっかり者がロウソクの本数を確認するが、刺さっているロウソクは全部で20本だった。
シェフの粋な計らいである。
ロウソクの火は芽依の「せーの!」の掛け声とともに静乃と子供たちが手分けして吹き消した。
三ツ星レストランのシェフにひけを取らない石橋家のシェフ特製のケーキやデザートに皆、舌鼓を打つ。
和やかな時間が過ぎていく。
では最後に今日の主役である静乃さんから一言。
お開きの時間になり芽依が静乃に挨拶を振った。
本日は一介のメイド風情の私のために、こんなに集まって頂きありがとうございます。
それにこんなに心の籠ったプレゼントまで頂いて…
今日まで正直歳を取ることをお祝いするって抵抗感がありましたが、
皆さんの暖かい心遣いに触れて考えを改めました。
生んでくれた両親への感謝の念と今まで生きて来たことをこうやって喜んでくれる仲間たち。
それと皆さんと出会う場を与えてくれたご主人様に感謝する日であることを知ったからです。
そう言って静乃は会場を一回り見渡す。
食堂の扉のところにそっと龍之介が立っていることに気付く。
本当に皆さんありがとう。
またこの一年こんな素敵な人たちと共に過ごすことが出来ることを、私は心から嬉しく思います。
最後に…
今回の誕生日会を企画してくれた芽依ちゃん、純君お疲れ様。
二人ともこっそり私達の部屋でイチャイチャしていないで、
ちゃんとご主人様に報告して、交際を認めて貰うのよ。
静乃の最後の一言に会場はどっと沸く。
芽依と純は照れ笑いをしながら頭を掻いていたが、その両手はしっかり結ばれていた。
翌日。
純は屋敷から姿を消した。
プレゼントと言いつつ自分達が静乃の部屋で使うつもりなのは明らかだ。
静乃は苦笑する。
ナターシャとサーシャからは大きなぬいぐるみ。
隠しチャックがあって武器を仕込んでおけるとのことだった。
あまりに二人らしいプレゼントで静乃は大笑いした。
その他、麻里からも京香プレゼントを貰ったが、中でも子供たちが用意したお菓子セットは、
子供好きの静乃にとって嬉しいプレゼントとなった。
プレゼントの贈呈が終わるとケーキに刺さったロウソクの火を消す段になるが、出席者がこの人数である。
ケーキは長テーブル一杯の巨大なものになり、ロウソクはポツポツとケーキに刺さっている状態であった。
ちゃっかり者がロウソクの本数を確認するが、刺さっているロウソクは全部で20本だった。
シェフの粋な計らいである。
ロウソクの火は芽依の「せーの!」の掛け声とともに静乃と子供たちが手分けして吹き消した。
三ツ星レストランのシェフにひけを取らない石橋家のシェフ特製のケーキやデザートに皆、舌鼓を打つ。
和やかな時間が過ぎていく。
では最後に今日の主役である静乃さんから一言。
お開きの時間になり芽依が静乃に挨拶を振った。
本日は一介のメイド風情の私のために、こんなに集まって頂きありがとうございます。
それにこんなに心の籠ったプレゼントまで頂いて…
今日まで正直歳を取ることをお祝いするって抵抗感がありましたが、
皆さんの暖かい心遣いに触れて考えを改めました。
生んでくれた両親への感謝の念と今まで生きて来たことをこうやって喜んでくれる仲間たち。
それと皆さんと出会う場を与えてくれたご主人様に感謝する日であることを知ったからです。
そう言って静乃は会場を一回り見渡す。
食堂の扉のところにそっと龍之介が立っていることに気付く。
本当に皆さんありがとう。
またこの一年こんな素敵な人たちと共に過ごすことが出来ることを、私は心から嬉しく思います。
最後に…
今回の誕生日会を企画してくれた芽依ちゃん、純君お疲れ様。
二人ともこっそり私達の部屋でイチャイチャしていないで、
ちゃんとご主人様に報告して、交際を認めて貰うのよ。
静乃の最後の一言に会場はどっと沸く。
芽依と純は照れ笑いをしながら頭を掻いていたが、その両手はしっかり結ばれていた。
翌日。
純は屋敷から姿を消した。