静乃と新治第四部 ~アフガニスタンへ
初めに異変に気付いたのは新治だった。
静乃は国際ローミングに加入しているので海外からでも辺境地でなければ携帯は使える。
アフガニスタン空港に到着したとのメールを受け返信を返す。
宿泊先となるイスラマバードの政府関係のホテルまで民間バスで移動するとのことで、
バス車内から外の風景を写した写メを送って来た。
新治はそのメールに対してまた返事を書いたが、それを最後にパッタリとメールが途絶えた。
宿泊先に着いてから接待攻めにでもあっているのかとも思ったが、どうも胸騒ぎがする。
新治は神埼にことの次第を相談した。
子供じゃあるまいし。
大体お前の女房はそんじょそこらの軍隊だったら秒殺するくらいの女だ。
全く心配はない。
と、にべもなくあしらわれた。
だがその30分後、今度は神埼が慌てふためく。
静乃と訓練生五人を乗せたバスがバスジャックに遭ったそうだ。
詳細は不明だが死者は出ていない模様。
バス自体はイスラマバードについているが、何人かが拉致され、どうやら静乃と訓練生が拉致されたそうだ。
新治は神埼の言葉を最後まで聞くことなくダッシュで部屋に戻り、荷物をまとめ、パスポートを手に部屋を出た。
静乃は国際ローミングに加入しているので海外からでも辺境地でなければ携帯は使える。
アフガニスタン空港に到着したとのメールを受け返信を返す。
宿泊先となるイスラマバードの政府関係のホテルまで民間バスで移動するとのことで、
バス車内から外の風景を写した写メを送って来た。
新治はそのメールに対してまた返事を書いたが、それを最後にパッタリとメールが途絶えた。
宿泊先に着いてから接待攻めにでもあっているのかとも思ったが、どうも胸騒ぎがする。
新治は神埼にことの次第を相談した。
子供じゃあるまいし。
大体お前の女房はそんじょそこらの軍隊だったら秒殺するくらいの女だ。
全く心配はない。
と、にべもなくあしらわれた。
だがその30分後、今度は神埼が慌てふためく。
静乃と訓練生五人を乗せたバスがバスジャックに遭ったそうだ。
詳細は不明だが死者は出ていない模様。
バス自体はイスラマバードについているが、何人かが拉致され、どうやら静乃と訓練生が拉致されたそうだ。
新治は神埼の言葉を最後まで聞くことなくダッシュで部屋に戻り、荷物をまとめ、パスポートを手に部屋を出た。
ま、待て新治!
情報の分析も終わってないのに闇雲に現地に行っても!
じゃあ何か新しい情報が入ったら携帯で連絡して下さい!
新治は神埼の方を振り向きもせず、そう言いながら屋敷を後にした。
空港に着いた新治はアフガニスタン行きの最も早いフライトの便を探す。
すでに夕方になっていたので翌朝の便しかない。
悶々とした気持ちで空港近くのホテルで一夜を過ごし、翌朝の便でアフガニスタンに飛んだ。
現地に着くと静乃同様イスラマバード行きの民間バスに乗る。
静乃から送られて来た写メの風景が実際に車窓の外に広がっている。
郊外に出て数時間後。
バスはまたしても賊に襲われた。
ジープが数台、バスの行く手を阻むように道を塞いでいる。
バスが停まると男たちが数人乗り込んで来た。
現地語で何か叫んでいる。
すると皆一斉に手を挙げる。
新治はもちろん何を話しているのかわからずキョトンとしていると、襟首を掴まれバスから引きずり下ろされた。
バスの側面に手を付かされ身体検査をされる。
カバンの中のパスポートを見つけるとそれを見て兵士が何かを叫び、指揮官らしき男に渡す。
パスポートを見た指揮官が叫ぶと新治は後ろ手に縛られ、
兵士たちが乗って来たトラックに乗せられ目隠しをされた。
目隠しされる直前、新治は自分の乗っていたバスが何事もなかったように走り去るのを見た。
情報の分析も終わってないのに闇雲に現地に行っても!
じゃあ何か新しい情報が入ったら携帯で連絡して下さい!
新治は神埼の方を振り向きもせず、そう言いながら屋敷を後にした。
空港に着いた新治はアフガニスタン行きの最も早いフライトの便を探す。
すでに夕方になっていたので翌朝の便しかない。
悶々とした気持ちで空港近くのホテルで一夜を過ごし、翌朝の便でアフガニスタンに飛んだ。
現地に着くと静乃同様イスラマバード行きの民間バスに乗る。
静乃から送られて来た写メの風景が実際に車窓の外に広がっている。
郊外に出て数時間後。
バスはまたしても賊に襲われた。
ジープが数台、バスの行く手を阻むように道を塞いでいる。
バスが停まると男たちが数人乗り込んで来た。
現地語で何か叫んでいる。
すると皆一斉に手を挙げる。
新治はもちろん何を話しているのかわからずキョトンとしていると、襟首を掴まれバスから引きずり下ろされた。
バスの側面に手を付かされ身体検査をされる。
カバンの中のパスポートを見つけるとそれを見て兵士が何かを叫び、指揮官らしき男に渡す。
パスポートを見た指揮官が叫ぶと新治は後ろ手に縛られ、
兵士たちが乗って来たトラックに乗せられ目隠しをされた。
目隠しされる直前、新治は自分の乗っていたバスが何事もなかったように走り去るのを見た。