静乃と新治第六部 ～拘束訓練 後編
静乃とサーシャ、ナターシャの修練度は早く、午後には拘束も含めて完璧にこなすようになっていた。
芽依もぎこちないが、それでも相手が訓練を受けた者でなければなんとか拘束出来るようになっていた。
さすがは名だたるアサシンね。
普通なら倒すまでの動作だって１日じゃ完璧には出来ないわ。
時間が余っちゃったからちょっとゲームをしましょうか？
ゲーム？
朝からぶっ通しの訓練で静乃たちはヘトヘトだった。
そうゲーム。
これから私たちが相手になるから交互に攻守を交代して、先に３回拘束されたら負け。
っていうのはどう？
このルールでは静乃たちは素人同然である。
更にこれまでの訓練で身体は悲鳴を上げていた。
万が一にも勝てる道理はなかった。
あらあら「無理」って顔しているわね。
良いわ。
私たちは拘束まで、あなたたちは私たちに尻餅をつかせたら勝ちにしましょうか？
それならあなたたちの「技」も使えるんじゃない？
「寝首を掻く」以外の技があればだけど。
そういうとフランソワはまたひとしきり笑う。
サミーもアンジーも一緒に笑った。
…良いですわ。
静乃は静かにそう答えた。
あら？やっとやる気になってくれた？
やっぱり真剣味がないと短い期間で上達しないしね。
そうだ！負けた方は今夜一晩、勝った方の言うことを何でも聞くって言うのはどう？
もちろん恋人や旦那さんも一蓮托生よ。
芽依もぎこちないが、それでも相手が訓練を受けた者でなければなんとか拘束出来るようになっていた。
さすがは名だたるアサシンね。
普通なら倒すまでの動作だって１日じゃ完璧には出来ないわ。
時間が余っちゃったからちょっとゲームをしましょうか？
ゲーム？
朝からぶっ通しの訓練で静乃たちはヘトヘトだった。
そうゲーム。
これから私たちが相手になるから交互に攻守を交代して、先に３回拘束されたら負け。
っていうのはどう？
このルールでは静乃たちは素人同然である。
更にこれまでの訓練で身体は悲鳴を上げていた。
万が一にも勝てる道理はなかった。
あらあら「無理」って顔しているわね。
良いわ。
私たちは拘束まで、あなたたちは私たちに尻餅をつかせたら勝ちにしましょうか？
それならあなたたちの「技」も使えるんじゃない？
「寝首を掻く」以外の技があればだけど。
そういうとフランソワはまたひとしきり笑う。
サミーもアンジーも一緒に笑った。
…良いですわ。
静乃は静かにそう答えた。
あら？やっとやる気になってくれた？
やっぱり真剣味がないと短い期間で上達しないしね。
そうだ！負けた方は今夜一晩、勝った方の言うことを何でも聞くって言うのはどう？
もちろん恋人や旦那さんも一蓮托生よ。
フランソワは格闘技場の観客席で見学している新治たちの方を向いてニヤニヤしながらそう言った。
このルールでも絶対に負けない自信があるようだ。
…良いですわ。
但し。
芽依ちゃんは外して下さい。
私たち３人でお相手します。
あらそう。
そうね、この娘は鈍臭いからね。
フランソワはこともな気に言う。
芽依が口を挟もうとするが静乃は手で制す。
一瞬静乃に抗議の目を向け目が、渋々と後ろに下がる芽依。
では始めましょう。
まずは私とあなたからにしましょうか？
フランソワはそう言って格闘技場の中心で構える。
…ではよろしくお願いします。
試合の結果は…
０勝３敗で静乃の完敗だった。
次はナターシャとサニー。
ナターシャはサニーの攻撃を軽々と避けるが…
この円から出てはダメだ！
アマチュアレスリングのリングが格闘技場に描いてあり、そこからはみ出すのは違反だと宣告される。
ナターシャは渋々従い、その結果、一度もサニーに尻餅をつかせることが出来ずに負けた。
サーシャの番になりアンジーと対峙した。
その綺麗な顔を押し潰してやる。
アンジーがそう囁いた刹那。
！
目にも止まらぬ早さでアンジーを押し倒すサーシャ。
サーシャ！
静乃は大声で叫ぶとやはり小さく首を横に振った。
サーシャは静乃に向かって悪戯っ子のように舌を出し微笑んでみせた。
まだ「開始！」の合図がないだろう！
アンジーがそうまくしたてながら起き上がる。
しきり直しの結果、サーシャは０勝３敗で負けた。
あらあらこれだけハンディをあげたのに私たちの完勝ね。
余裕の笑みを浮かべるフランソワ。
…はい、負けましたわ。
それで何をすれば？
そうね、夕食が終わったら全員で私の部屋に来て貰えるかしら？
もちろん旦那さんたちも含めてよ。
では今日はこれでおしまい。
明日は休みだけど、ボスがイタリアンマフィアとの会合に
あなたたちを連れて行けと言うから少し付き合って貰うわ。
足手まといにならないよう、隅っこの方で大人しくしてて。
フランソワはそう言うとサミーとアンジーとともに格闘技場を出ていった。
このルールでも絶対に負けない自信があるようだ。
…良いですわ。
但し。
芽依ちゃんは外して下さい。
私たち３人でお相手します。
あらそう。
そうね、この娘は鈍臭いからね。
フランソワはこともな気に言う。
芽依が口を挟もうとするが静乃は手で制す。
一瞬静乃に抗議の目を向け目が、渋々と後ろに下がる芽依。
では始めましょう。
まずは私とあなたからにしましょうか？
フランソワはそう言って格闘技場の中心で構える。
…ではよろしくお願いします。
試合の結果は…
０勝３敗で静乃の完敗だった。
次はナターシャとサニー。
ナターシャはサニーの攻撃を軽々と避けるが…
この円から出てはダメだ！
アマチュアレスリングのリングが格闘技場に描いてあり、そこからはみ出すのは違反だと宣告される。
ナターシャは渋々従い、その結果、一度もサニーに尻餅をつかせることが出来ずに負けた。
サーシャの番になりアンジーと対峙した。
その綺麗な顔を押し潰してやる。
アンジーがそう囁いた刹那。
！
目にも止まらぬ早さでアンジーを押し倒すサーシャ。
サーシャ！
静乃は大声で叫ぶとやはり小さく首を横に振った。
サーシャは静乃に向かって悪戯っ子のように舌を出し微笑んでみせた。
まだ「開始！」の合図がないだろう！
アンジーがそうまくしたてながら起き上がる。
しきり直しの結果、サーシャは０勝３敗で負けた。
あらあらこれだけハンディをあげたのに私たちの完勝ね。
余裕の笑みを浮かべるフランソワ。
…はい、負けましたわ。
それで何をすれば？
そうね、夕食が終わったら全員で私の部屋に来て貰えるかしら？
もちろん旦那さんたちも含めてよ。
では今日はこれでおしまい。
明日は休みだけど、ボスがイタリアンマフィアとの会合に
あなたたちを連れて行けと言うから少し付き合って貰うわ。
足手まといにならないよう、隅っこの方で大人しくしてて。
フランソワはそう言うとサミーとアンジーとともに格闘技場を出ていった。
