静乃と新治 第二部 ~敵地脱出
新治の陰茎が切断されたのではない。
音は部屋の隅からした。
男たちは驚いて一斉に音の方向を振り向く。
先程まで吊られていた京香の縄が切れている。
体重で切れたのか?
結び直せ。
タルギエフの命令に男が二人、京香の元に行く。
これは…
重みで切れたのではありません!焼き切れてます!
なに?
次の瞬間、京香に気を取られていた男たちの前を肌色の影が横切る。
静乃だった。
いつの間にか拘束を解いていたのだ。
呆気に取られる男たちの股間から大量の血しぶきが吹き出る。
全員陰茎を切り取られていた。
反撃に転じようとした長刀を持った男は刀を振り上げた状態のまま絶命していた。
京香を盾にしようとした男は京香の脚蹴りで腹部を切り裂かれ絶命する。
あっという間にタルギエフ以外全員殺される。
何が起こったかわからないタルギエフは「ひ~!」と絶叫しながらその場にへたりこむ。
切り取られたばがりの陰茎の根本から失禁していた。
静乃は素早く非常階段のドアを開け、外側のノブを破壊し内側から閉める。
これで非常階段から中に入るのは不可能になった。
分厚い鋼鉄製の扉なので小火器では開くことが出来ないだろう。
京香さん!
静乃ちゃん!
ことが一段落すると二人は再会を喜び抱き合う。
感動の再会シーンだが、美女が全裸でお互いの乳房が潰れるほど
きつく抱き合っている姿はなんともエロチックだった。
何度も死のうかと思ったけど、その度にご主人様の
「どんな状況になっても諦めずに生き抜け」って言葉を思い出して頑張ったわ。
大体私には圭と由利がいるしね。
そうですよ!京香さん!
生きていてくれて良かった…
静乃は感極まって泣き出す。
ありがとう、きっとあなた方が…いえ静乃ちゃんが助けに来てくれると思った。
音は部屋の隅からした。
男たちは驚いて一斉に音の方向を振り向く。
先程まで吊られていた京香の縄が切れている。
体重で切れたのか?
結び直せ。
タルギエフの命令に男が二人、京香の元に行く。
これは…
重みで切れたのではありません!焼き切れてます!
なに?
次の瞬間、京香に気を取られていた男たちの前を肌色の影が横切る。
静乃だった。
いつの間にか拘束を解いていたのだ。
呆気に取られる男たちの股間から大量の血しぶきが吹き出る。
全員陰茎を切り取られていた。
反撃に転じようとした長刀を持った男は刀を振り上げた状態のまま絶命していた。
京香を盾にしようとした男は京香の脚蹴りで腹部を切り裂かれ絶命する。
あっという間にタルギエフ以外全員殺される。
何が起こったかわからないタルギエフは「ひ~!」と絶叫しながらその場にへたりこむ。
切り取られたばがりの陰茎の根本から失禁していた。
静乃は素早く非常階段のドアを開け、外側のノブを破壊し内側から閉める。
これで非常階段から中に入るのは不可能になった。
分厚い鋼鉄製の扉なので小火器では開くことが出来ないだろう。
京香さん!
静乃ちゃん!
ことが一段落すると二人は再会を喜び抱き合う。
感動の再会シーンだが、美女が全裸でお互いの乳房が潰れるほど
きつく抱き合っている姿はなんともエロチックだった。
何度も死のうかと思ったけど、その度にご主人様の
「どんな状況になっても諦めずに生き抜け」って言葉を思い出して頑張ったわ。
大体私には圭と由利がいるしね。
そうですよ!京香さん!
生きていてくれて良かった…
静乃は感極まって泣き出す。
ありがとう、きっとあなた方が…いえ静乃ちゃんが助けに来てくれると思った。
ところで亜利沙ちゃんは?
そう問われて静乃はうつむき首を横に振る。
そう…きっとそうだと思ったわ。
30ミリ機関砲の直撃だったものね。
私がもう1秒早く気付いていれば…
ドンドンドンドン!
その時、非常階段の外からドアをこじあけようとしている音が鳴り響く。
恐らく監視カメラで部屋の様子を覗き見していた連中が外を回って来たのだろう。
詳しい話は後で!
見るとエレベーターが動いていて、静乃たちのいる階のすぐ上の階まで来ている。
階を示すランプが静乃たちのいる階を指した瞬間「ガコン!」と
すごい音と共にエレベーターの階を示すランプが消える。
数秒後、遥か下で衝撃音が響き渡る。
あ~あ、素人はこれだから。
緊急時にエレベーターなんて使うからよ。
静乃が呆れたように言う。
こ、この部屋は厚さ2センチの鋼鉄に覆われた部屋だ!
貴様等も逃げられないぞ!
タルギエフが声を震わしながらも虚勢を張る。
ご心配なく、あなたたちと違って間抜けじゃないから。
あ~そうそうあなたたちのボス…イワノフさんだっけ?
彼に伝えといて。
「明日10時に命を頂きに行きます」って。
そう言いながら静乃は部屋の隅に放り出されている自分の着ていたセーターとブラジャーとブーツを拾い上げた。
着るのではなく通りに面した方の壁に向かい、ブーツの踵部分から何かを取り出し、
ブラジャーに刺し、セーターで覆って壁に張り付けた。
セーターは何故か壁にぴったりくっついてる。
静乃が壁から離れて数秒後、大音響とともに壁が爆破され、人が充分通れる程の穴が空く。
絶妙のタイミングで下からワイヤーフックが投げ込まれる。
空いた穴から新治が下を見ると、別行動をしていた芽依がワイヤー射出器付きの車をビルに横付けしていた。
じゃあ!伝言よろしくね!
こんなことして只で済むと思うなよ!
自分が殺されないとわかって、捨て台詞を吐くタルギエフ。
ワイヤーに取り付けられた滑車を操作していた静乃は
無言でタルギエフに近づき、ブーツの踵で思いきり腹を踏む。
「グチャッ!」という音がしてタルギエフの腹が血まみれになる。
一度だけでなく数度に渡って踏みつける。
ぐぉぉぉ!
タルギエフの文字通り断末魔の叫びが部屋中に響き渡る。
内蔵破裂で余命3時間ってとこね。
あなたを生かすも殺すも私の気分次第だってわからなかったようね。
じゃあね。
そう言うと静乃はまず京香を降ろし、次いで新治、最後に自分がワイヤーを伝って車に降り立つ。
運転手はあなたよ!
ワイヤー射出機を車外に放り出しながら、静乃は新治にそう言った。
そう問われて静乃はうつむき首を横に振る。
そう…きっとそうだと思ったわ。
30ミリ機関砲の直撃だったものね。
私がもう1秒早く気付いていれば…
ドンドンドンドン!
その時、非常階段の外からドアをこじあけようとしている音が鳴り響く。
恐らく監視カメラで部屋の様子を覗き見していた連中が外を回って来たのだろう。
詳しい話は後で!
見るとエレベーターが動いていて、静乃たちのいる階のすぐ上の階まで来ている。
階を示すランプが静乃たちのいる階を指した瞬間「ガコン!」と
すごい音と共にエレベーターの階を示すランプが消える。
数秒後、遥か下で衝撃音が響き渡る。
あ~あ、素人はこれだから。
緊急時にエレベーターなんて使うからよ。
静乃が呆れたように言う。
こ、この部屋は厚さ2センチの鋼鉄に覆われた部屋だ!
貴様等も逃げられないぞ!
タルギエフが声を震わしながらも虚勢を張る。
ご心配なく、あなたたちと違って間抜けじゃないから。
あ~そうそうあなたたちのボス…イワノフさんだっけ?
彼に伝えといて。
「明日10時に命を頂きに行きます」って。
そう言いながら静乃は部屋の隅に放り出されている自分の着ていたセーターとブラジャーとブーツを拾い上げた。
着るのではなく通りに面した方の壁に向かい、ブーツの踵部分から何かを取り出し、
ブラジャーに刺し、セーターで覆って壁に張り付けた。
セーターは何故か壁にぴったりくっついてる。
静乃が壁から離れて数秒後、大音響とともに壁が爆破され、人が充分通れる程の穴が空く。
絶妙のタイミングで下からワイヤーフックが投げ込まれる。
空いた穴から新治が下を見ると、別行動をしていた芽依がワイヤー射出器付きの車をビルに横付けしていた。
じゃあ!伝言よろしくね!
こんなことして只で済むと思うなよ!
自分が殺されないとわかって、捨て台詞を吐くタルギエフ。
ワイヤーに取り付けられた滑車を操作していた静乃は
無言でタルギエフに近づき、ブーツの踵で思いきり腹を踏む。
「グチャッ!」という音がしてタルギエフの腹が血まみれになる。
一度だけでなく数度に渡って踏みつける。
ぐぉぉぉ!
タルギエフの文字通り断末魔の叫びが部屋中に響き渡る。
内蔵破裂で余命3時間ってとこね。
あなたを生かすも殺すも私の気分次第だってわからなかったようね。
じゃあね。
そう言うと静乃はまず京香を降ろし、次いで新治、最後に自分がワイヤーを伝って車に降り立つ。
運転手はあなたよ!
ワイヤー射出機を車外に放り出しながら、静乃は新治にそう言った。