静乃と新治 第二部 ～カーチェイス
あなたが運転手よ。
そう言われて新治は何の疑いもなく運転席に乗り込んだ。
運転手なのだから当たり前である。
手際が良いことに新治のドライバーシューズが運転席に用意してある。
すぐに追っ手が来るわよ！急いでここに向かって！
車に装備されたナビを確認すると目的地はこのビルから
川を挟んで反対にある山の中、道のりにして１０キロ弱だ。
了解！
目の端で道中を確認すると新治は車をすぐさま発車させる。
プロの運転手だ。
地図を一瞬見ただけでルートは全て頭に入る。
１つ目の信号で減速しかけた時静乃の激が飛ぶ。
信号なんか守ってたら追い付かれちゃうわよ！
道交法は無視！最速で安全運転でお願いね。
道交法無視で安全運転って…
新治は慎重に交差点を抜ける。
日本と違って車の姿は殆んどない。
来たわよ！
いつの間にか静乃も京香も芽依が用意した服を着ている。
追っ手は４台。
静乃と京香は左右の後部座席から身を乗り出し、ショットガンを射つ。
命中してはいるものの、防弾処理が施しているらしくフロントガラスすら割れない。
鉛玉じゃダメね、鉄鋼弾を使いましょう。
そう言うと二人は一旦車内に引き上げる。
その瞬間、追っ手の車から機銃掃射を受ける。
反射的に首をすくめた新治だったが車の損傷は全くない。
大丈夫よ、この車も防弾装備を施してあるから。
でも敵も鉄鋼弾を使って来ると考えた方が良いわね。
的を絞らせないようにジクザクに走行して。
わかった。
新治は静乃に言われるままジクザクに走行する。
そう言われて新治は何の疑いもなく運転席に乗り込んだ。
運転手なのだから当たり前である。
手際が良いことに新治のドライバーシューズが運転席に用意してある。
すぐに追っ手が来るわよ！急いでここに向かって！
車に装備されたナビを確認すると目的地はこのビルから
川を挟んで反対にある山の中、道のりにして１０キロ弱だ。
了解！
目の端で道中を確認すると新治は車をすぐさま発車させる。
プロの運転手だ。
地図を一瞬見ただけでルートは全て頭に入る。
１つ目の信号で減速しかけた時静乃の激が飛ぶ。
信号なんか守ってたら追い付かれちゃうわよ！
道交法は無視！最速で安全運転でお願いね。
道交法無視で安全運転って…
新治は慎重に交差点を抜ける。
日本と違って車の姿は殆んどない。
来たわよ！
いつの間にか静乃も京香も芽依が用意した服を着ている。
追っ手は４台。
静乃と京香は左右の後部座席から身を乗り出し、ショットガンを射つ。
命中してはいるものの、防弾処理が施しているらしくフロントガラスすら割れない。
鉛玉じゃダメね、鉄鋼弾を使いましょう。
そう言うと二人は一旦車内に引き上げる。
その瞬間、追っ手の車から機銃掃射を受ける。
反射的に首をすくめた新治だったが車の損傷は全くない。
大丈夫よ、この車も防弾装備を施してあるから。
でも敵も鉄鋼弾を使って来ると考えた方が良いわね。
的を絞らせないようにジクザクに走行して。
わかった。
新治は静乃に言われるままジクザクに走行する。
交差点や路地から時折車が飛び出て来るが新治は器用に避ける。
そうこうしているうちに、追っ手の車が１台、交差点で他の車に激突し大破する。
芽依も適当な設置物があると追っ手の車が通る時、丁度爆発するようにした小型時限爆弾を投げて応戦する。
最後尾の１台がその時限爆弾の爆発に巻き込まれ横転する。
だが相手も自分たちも的を絞らせないためジクザク走行しているので、単発の鉄鋼弾は中々当たらない。
後２台…こんなことなら長距離チームからも一人連れて来るんだったわ。
静乃がポツリと言うと京香が「泣き言は言わない！」と一喝する。
新治君！３秒だけ車を真っ直ぐに走らせて。
了解です！やってみます。
声をかけてよ！
今だ！
新治が声をかけるや否や、京香と静乃は同時に左右の後部座席から乗り出し鉄鋼弾を連射する。
静乃と京香の弾丸は、追って来た残り二台の車それぞれの運転席に当たり、二台とも減速する。
追っ手の車は止まりかけたところで大爆発を起こした。
バックミラーでそれを確認した新治も減速する。
ふぅ…
一同安堵のため息をつく。芽依だけはチューインガムを噛み表情を表に出さない。
あの…色々不思議なことが起こっていたけどあれは？
新治は運転をしながら静乃と京香に聞く。
うふふ、黙っててごめんなさい。
場合によっては京香さんが見つかる前にあなたが拷問される危険があったから、
あなたのためにも秘密は全く話さなかったのよ。
情報を知っているとわかったらひどい拷問を受けるから。
ひとつひとつ話すね。
そういうと静乃は一息ついて呼吸を整えた。
そうこうしているうちに、追っ手の車が１台、交差点で他の車に激突し大破する。
芽依も適当な設置物があると追っ手の車が通る時、丁度爆発するようにした小型時限爆弾を投げて応戦する。
最後尾の１台がその時限爆弾の爆発に巻き込まれ横転する。
だが相手も自分たちも的を絞らせないためジクザク走行しているので、単発の鉄鋼弾は中々当たらない。
後２台…こんなことなら長距離チームからも一人連れて来るんだったわ。
静乃がポツリと言うと京香が「泣き言は言わない！」と一喝する。
新治君！３秒だけ車を真っ直ぐに走らせて。
了解です！やってみます。
声をかけてよ！
今だ！
新治が声をかけるや否や、京香と静乃は同時に左右の後部座席から乗り出し鉄鋼弾を連射する。
静乃と京香の弾丸は、追って来た残り二台の車それぞれの運転席に当たり、二台とも減速する。
追っ手の車は止まりかけたところで大爆発を起こした。
バックミラーでそれを確認した新治も減速する。
ふぅ…
一同安堵のため息をつく。芽依だけはチューインガムを噛み表情を表に出さない。
あの…色々不思議なことが起こっていたけどあれは？
新治は運転をしながら静乃と京香に聞く。
うふふ、黙っててごめんなさい。
場合によっては京香さんが見つかる前にあなたが拷問される危険があったから、
あなたのためにも秘密は全く話さなかったのよ。
情報を知っているとわかったらひどい拷問を受けるから。
ひとつひとつ話すね。
そういうと静乃は一息ついて呼吸を整えた。
