静乃と新治第四部 ～反政府勢力殲滅作戦 その３
時は少し遡り突入直後。
おかしいデスね。
動いている人間が少な過ぎマス。
既に自家発電設備は美里の攻撃で破壊されていたので、
真っ暗な邸内を赤外線カメラで見渡したミーニャが指示を出す。
アキサンとカナティは右手の庭を探索して下サイ。
由紀菜サンとアイーダは左手の庭を探索。
残りは二手に別れて探索シマショウ。
了解。
全員ミーニャの指示通り散開する。
正面の通路の物陰に何人かの兵士が隠れていたが、貫通能力の高い鉄鋼弾で壁ごと撃ち抜いて排除する。
左側の庭、生体反応ありまセン。
右側の庭も生体反応ありまセン。
散開したカナティとアイーダから次々と報告が入る。
あっ！裏庭に多数の人影！
どうやらヘリで脱出しようと幹部たちが逃げて来たようです！
了解！
その言葉にダッシュして裏庭に出ようとしたミーニャを静乃が慌てて止める。
よく見ると足元にはピアノ線が張られていた。
気をつけて、どうやら敵にも策士がいるようよ。
メーデーメーデー！
敵の一斉射撃を受けて身動きが取れまセン！
アイーダからの狼狽しきった報告が飛び込む。
ちっ！事前に情報が漏れていたか？
紀香が舌打ちして言う。
そう言えばさっきから美里サンの援護がぱったりと止まっていマス。
ミーニャが不安そうにそう言った。
そんなコトありまセン。
庭の死体と玄関の死体から私たちの作戦が事前に漏れていたとは考えにくいデス。
それと美里サンは既に咲サンと合流したようデス。
ルカナンが冷静に状況を分析する。
さすが諜報班ね。
私もその分析は正しいと思うわ。
おかしいデスね。
動いている人間が少な過ぎマス。
既に自家発電設備は美里の攻撃で破壊されていたので、
真っ暗な邸内を赤外線カメラで見渡したミーニャが指示を出す。
アキサンとカナティは右手の庭を探索して下サイ。
由紀菜サンとアイーダは左手の庭を探索。
残りは二手に別れて探索シマショウ。
了解。
全員ミーニャの指示通り散開する。
正面の通路の物陰に何人かの兵士が隠れていたが、貫通能力の高い鉄鋼弾で壁ごと撃ち抜いて排除する。
左側の庭、生体反応ありまセン。
右側の庭も生体反応ありまセン。
散開したカナティとアイーダから次々と報告が入る。
あっ！裏庭に多数の人影！
どうやらヘリで脱出しようと幹部たちが逃げて来たようです！
了解！
その言葉にダッシュして裏庭に出ようとしたミーニャを静乃が慌てて止める。
よく見ると足元にはピアノ線が張られていた。
気をつけて、どうやら敵にも策士がいるようよ。
メーデーメーデー！
敵の一斉射撃を受けて身動きが取れまセン！
アイーダからの狼狽しきった報告が飛び込む。
ちっ！事前に情報が漏れていたか？
紀香が舌打ちして言う。
そう言えばさっきから美里サンの援護がぱったりと止まっていマス。
ミーニャが不安そうにそう言った。
そんなコトありまセン。
庭の死体と玄関の死体から私たちの作戦が事前に漏れていたとは考えにくいデス。
それと美里サンは既に咲サンと合流したようデス。
ルカナンが冷静に状況を分析する。
さすが諜報班ね。
私もその分析は正しいと思うわ。
ミーニャ。
こういう場合はどうするの？
静乃はミーニャに語りかけるように言い、気持ちを落ち着かせる。
こういう場合は…
相手が予想もしない攻撃を行ってパニックにさせる…
そう、良く出来たわ。
ではどうしましょう？
あっ！
皆サン屋根に登りましょう！
そこで助走をつけて全員で敵陣のど真ん中に飛び込みマス！
重火器は屋敷に向いているので咄嗟に反転出来まセン。
小火器程度なら少々当たっても致命傷にはなりまセン。
ど真ん中に飛び込んで一気に重火器を制圧して、抵抗意欲を根こそぎ奪いマス！
おおっ！我らが隊長さんは良い作戦を思い付くね！
じゃあ真っ先に私が飛び込むよ！
あんたたちはゆっくりおいで。
そう言うのが早いか紀香は天井の梁に飛び付き、吹き抜けになっている柱を伝い、一気に天窓に取り付く。
天窓をそっと開けてこちらを振り向いて親指を立て屋根へと消える。
静乃以下、他の者も苦笑しながら後を追った。
ミーニャはカナティとアイーダにそのことを伝え、作戦が成功するまで動かないように指示する。
屋根に登った五人は裏庭とは反対側の端に一旦下がる。
ロケットブーツで助走をつければ５０ｍほど離れた相手陣地のど真ん中に降り立つのは充分可能だ。
じゃあお先に。
そう言うと紀香とオルガが二人同時にダッシュする。
三秒ほど遅れて静乃とミーニャ、ルカナンが屋根から飛び降りる。
飛び出し時間差はほんの数秒だったが、先に降り立った紀香とオルガが
見事な連携プレイで敵の重火器部隊を制圧していた。
後方にいたストロボフの側近と思われる男たちが紀香とオルガに銃口を向けようとしたが、
静乃たちの空中からの狙撃に絶命する。
ストロボフも必死に抵抗を見せるが、構えられた銃の引き金を引く前に、腕が切り落とされた。
国家反逆罪であなたを逮捕します！
ミーニャが現地語でそう叫んだが、腕を切り落とされたストロボフは只叫ぶだけであった。
数秒後にはアキとカナティ、由紀菜とアイーダもロケットブーツで駆けつける。
咄嗟にミーニャが発案した敵陣強襲作戦開始から一分足らずで雌雄は決した。
こういう場合はどうするの？
静乃はミーニャに語りかけるように言い、気持ちを落ち着かせる。
こういう場合は…
相手が予想もしない攻撃を行ってパニックにさせる…
そう、良く出来たわ。
ではどうしましょう？
あっ！
皆サン屋根に登りましょう！
そこで助走をつけて全員で敵陣のど真ん中に飛び込みマス！
重火器は屋敷に向いているので咄嗟に反転出来まセン。
小火器程度なら少々当たっても致命傷にはなりまセン。
ど真ん中に飛び込んで一気に重火器を制圧して、抵抗意欲を根こそぎ奪いマス！
おおっ！我らが隊長さんは良い作戦を思い付くね！
じゃあ真っ先に私が飛び込むよ！
あんたたちはゆっくりおいで。
そう言うのが早いか紀香は天井の梁に飛び付き、吹き抜けになっている柱を伝い、一気に天窓に取り付く。
天窓をそっと開けてこちらを振り向いて親指を立て屋根へと消える。
静乃以下、他の者も苦笑しながら後を追った。
ミーニャはカナティとアイーダにそのことを伝え、作戦が成功するまで動かないように指示する。
屋根に登った五人は裏庭とは反対側の端に一旦下がる。
ロケットブーツで助走をつければ５０ｍほど離れた相手陣地のど真ん中に降り立つのは充分可能だ。
じゃあお先に。
そう言うと紀香とオルガが二人同時にダッシュする。
三秒ほど遅れて静乃とミーニャ、ルカナンが屋根から飛び降りる。
飛び出し時間差はほんの数秒だったが、先に降り立った紀香とオルガが
見事な連携プレイで敵の重火器部隊を制圧していた。
後方にいたストロボフの側近と思われる男たちが紀香とオルガに銃口を向けようとしたが、
静乃たちの空中からの狙撃に絶命する。
ストロボフも必死に抵抗を見せるが、構えられた銃の引き金を引く前に、腕が切り落とされた。
国家反逆罪であなたを逮捕します！
ミーニャが現地語でそう叫んだが、腕を切り落とされたストロボフは只叫ぶだけであった。
数秒後にはアキとカナティ、由紀菜とアイーダもロケットブーツで駆けつける。
咄嗟にミーニャが発案した敵陣強襲作戦開始から一分足らずで雌雄は決した。
