静乃と新治第六部 ～臨死体験 後篇
静乃をまんまと貶めた女。
その目的はなんと自分を捨てた元恋人の四谷幸人との再会を果たし、
あわよくば四谷兵器研究所で働くことであった。
あ～！そうそう！
あなたを「臨死体験」させた重機関銃は全部空砲だったの。
引っ掛かるかどうか不安だったけど泣く子も黙る石橋家のメイド部隊も案外間抜けだったわね。
そう言うと女はカラカラと笑った。
…
そうね、こんな「子供騙し」にしてやられるなんて私もまだまだね。
ではナターシャ、サーシャ。
これからは「きっちり」いきましょう。
何を隠し持っているかわからないから裸に剥いておしまい。
了解。
ちょ！ちょっと待ってよ！
今説明したじゃない！
私は敵じゃないって！
自分で脱がないとナイフで切り裂くことになりマスガどうしマスカ？
女の言葉などまるで耳を貸さず、ナターシャはにっこり笑ってそう言った。
３０分後。
全裸の女を連れた静乃たちはトレーラーへと戻っていた。
女は両脇をナターシャとサーシャに固められ、裸のまま１キロの道のりを歩かされたのだ。
トレーラーに戻るとモニタールームに引き立てられる。
モニタールームはミーティングルームも兼ねているので
新治を含め今回の作戦に参加したメンバーが全員揃っていた。
皆、ニヤニヤしながら好奇の目で女を見つめる。
女は顔を赤らめ、両手で懸命に前を隠していた。
あらまだ小娘じゃない。
静乃ちゃんまんまとしてやられたわね。
麻里が茶化す。
その目的はなんと自分を捨てた元恋人の四谷幸人との再会を果たし、
あわよくば四谷兵器研究所で働くことであった。
あ～！そうそう！
あなたを「臨死体験」させた重機関銃は全部空砲だったの。
引っ掛かるかどうか不安だったけど泣く子も黙る石橋家のメイド部隊も案外間抜けだったわね。
そう言うと女はカラカラと笑った。
…
そうね、こんな「子供騙し」にしてやられるなんて私もまだまだね。
ではナターシャ、サーシャ。
これからは「きっちり」いきましょう。
何を隠し持っているかわからないから裸に剥いておしまい。
了解。
ちょ！ちょっと待ってよ！
今説明したじゃない！
私は敵じゃないって！
自分で脱がないとナイフで切り裂くことになりマスガどうしマスカ？
女の言葉などまるで耳を貸さず、ナターシャはにっこり笑ってそう言った。
３０分後。
全裸の女を連れた静乃たちはトレーラーへと戻っていた。
女は両脇をナターシャとサーシャに固められ、裸のまま１キロの道のりを歩かされたのだ。
トレーラーに戻るとモニタールームに引き立てられる。
モニタールームはミーティングルームも兼ねているので
新治を含め今回の作戦に参加したメンバーが全員揃っていた。
皆、ニヤニヤしながら好奇の目で女を見つめる。
女は顔を赤らめ、両手で懸命に前を隠していた。
あらまだ小娘じゃない。
静乃ちゃんまんまとしてやられたわね。
麻里が茶化す。
そんな麻里を睨む静乃。
お～！怖っ！
麻里はおどけてみせた。
…
幸人さん、この女のこと知ってる？
石橋研究所に回線をつないだ静乃は幸人を呼び出し、静乃の背後でモジモジしている女を指差し尋ねる。
隼人の事件のすぐ後に、戦場に出ていた隼人の二人の弟…幸人と直人は兵器研究所に呼び戻されていた。
アメリア！
どうしてそこに？
幸人は女を見て驚く。
うえ～ん！
あなたに会いたくてこの人たちを呼び寄せたんだけど、いきなり裸に剥かれて１キロも歩かされたのよ！
この鬼女を叱ってやって！
…それは君がそうされるだけのことをしたのだろう？
幸人は困惑した顔でなだめるように言う。
この迷惑女、あなたに捨てられたって言ってたけど本当かしら？
静乃は二人のやりとりが一段落したと見ると尚も尋ねる。
捨てたというか…そもそも付き合ってはいなかったけど…
アメリアはＭＩＴの後輩なんだ。
一人寝が寂しい時とかに相手して貰っていたんだけど、
セックスが激しくて付き合い切れなかったかったんだ。
…親子ねぇ。
じゃあまあこの女の言うことは間違いないわね。
あなたがこの妄想女を捨てたお陰で私は臨死体験させられたわ。
これからお返しにこの女に臨死体験させようと思うけど異論はあるかしら？
ひ～！
アメリアが悲鳴をあげる。
い、異論なんかないよ。
好きにすると良い。
静乃の有無を言わせぬ物言いに幸人も押され気味だ。
では好きなようにするわ。
芽依ちゃん。
この女ふん縛って穴という穴にありったけのバイブぶちこんでおいて。
あいよ～。
芽依は事も無げに返事をする。
ひゃ～！お助けを！
死んじゃう！死んじゃう！死んじゃう！
アメリアは身体を隠そうともせず逃げようとするが、すぐナターシャとサーシャに取り押さえられる。
とりあえずこのやかましい口にバイブをブチ込んで猿轡にシマショウ。
ナターシャがサディスティックに笑いながら言う。
いやぁぁ！
お～た～す～け～を～！
アメリアは必死に叫ぶ。
オホン…お楽しみのところ悪いが。
その時であった。
龍之介からの緊急通信が入る。
あっ！ご主人様！
静乃をはじめ、皆モニタの前に整列する。
緊急事態だ。
お前たちに次に行って貰う予定だったアンドラ公国にフランソワが単身乗り込み、入国直後に消息を断った。
えっ？
我々はもちろんのことボルドール家でも預かり知らぬことだったようだ。
悪いがすぐに向かってくれ。
龍之介の緊迫した口調に、ことの重大さが現れていた。
お～！怖っ！
麻里はおどけてみせた。
…
幸人さん、この女のこと知ってる？
石橋研究所に回線をつないだ静乃は幸人を呼び出し、静乃の背後でモジモジしている女を指差し尋ねる。
隼人の事件のすぐ後に、戦場に出ていた隼人の二人の弟…幸人と直人は兵器研究所に呼び戻されていた。
アメリア！
どうしてそこに？
幸人は女を見て驚く。
うえ～ん！
あなたに会いたくてこの人たちを呼び寄せたんだけど、いきなり裸に剥かれて１キロも歩かされたのよ！
この鬼女を叱ってやって！
…それは君がそうされるだけのことをしたのだろう？
幸人は困惑した顔でなだめるように言う。
この迷惑女、あなたに捨てられたって言ってたけど本当かしら？
静乃は二人のやりとりが一段落したと見ると尚も尋ねる。
捨てたというか…そもそも付き合ってはいなかったけど…
アメリアはＭＩＴの後輩なんだ。
一人寝が寂しい時とかに相手して貰っていたんだけど、
セックスが激しくて付き合い切れなかったかったんだ。
…親子ねぇ。
じゃあまあこの女の言うことは間違いないわね。
あなたがこの妄想女を捨てたお陰で私は臨死体験させられたわ。
これからお返しにこの女に臨死体験させようと思うけど異論はあるかしら？
ひ～！
アメリアが悲鳴をあげる。
い、異論なんかないよ。
好きにすると良い。
静乃の有無を言わせぬ物言いに幸人も押され気味だ。
では好きなようにするわ。
芽依ちゃん。
この女ふん縛って穴という穴にありったけのバイブぶちこんでおいて。
あいよ～。
芽依は事も無げに返事をする。
ひゃ～！お助けを！
死んじゃう！死んじゃう！死んじゃう！
アメリアは身体を隠そうともせず逃げようとするが、すぐナターシャとサーシャに取り押さえられる。
とりあえずこのやかましい口にバイブをブチ込んで猿轡にシマショウ。
ナターシャがサディスティックに笑いながら言う。
いやぁぁ！
お～た～す～け～を～！
アメリアは必死に叫ぶ。
オホン…お楽しみのところ悪いが。
その時であった。
龍之介からの緊急通信が入る。
あっ！ご主人様！
静乃をはじめ、皆モニタの前に整列する。
緊急事態だ。
お前たちに次に行って貰う予定だったアンドラ公国にフランソワが単身乗り込み、入国直後に消息を断った。
えっ？
我々はもちろんのことボルドール家でも預かり知らぬことだったようだ。
悪いがすぐに向かってくれ。
龍之介の緊迫した口調に、ことの重大さが現れていた。
