静乃と新治 第一部 ～仕組まれたドライブ 前篇
三浦新治２４歳。
石橋家で三ヶ月程前から車の運転手をしている。
この屋敷で運転手を募集しているのは求人サイトで知ったが、
住み込みとしては破格の給与と労働条件だったので、他にも何十人という応募者がいた。
運転技術には一応の自信があったものの、応募者の中には明らかに自分より
マナーがしっかりしていて運転技術にも長けている人がいた。
その中で自分が選ばれたのはおそらく年齢から将来性を買ってくれたのだろうと思っている。
車の運転手は他に４名。
新治を含めて５名だ。
それぞれ自分が担当するリムジンと高級セダンが１台ずつ、計一人二台を専用車として受け持つ。
その他に龍之介が趣味で持っているヴィンテージカーが数台、荷物の運搬用のトラックが数台、
それにこれも龍之介の趣味であろうか？軍用から払い下げられたような装甲車等、特殊車両が十台近くある。
特殊車両はどこのメーカーにもないものなので、おそらく模造品に違いない。
新治の仕事は、まずリムジンでの来客者の送迎。
それから高速セダンで「奥様」と呼ばれる女たちとその子供達の送迎。
これが運転手一人につき日に数回ある。
その他割り当てられた車のメンテナンスと掃除、
ヴィンテージカーとトラックその他の車両メンテナンスと掃除が仕事だ。
特殊車両のマニュアルは全て英語で書いてあるので、メンテナンスもひと苦労だった。
セダンで送迎する「奥様」と呼ばれる女たちというのは使用人と結婚して子供をもうけた女たちである。
新治が知っている限り全員が元メイドだ。
メイドの仕事もするが、優先順位としてはまず育児。
育児のための買い物やら習い事の送迎を新治たちが行っていた。
石橋家で三ヶ月程前から車の運転手をしている。
この屋敷で運転手を募集しているのは求人サイトで知ったが、
住み込みとしては破格の給与と労働条件だったので、他にも何十人という応募者がいた。
運転技術には一応の自信があったものの、応募者の中には明らかに自分より
マナーがしっかりしていて運転技術にも長けている人がいた。
その中で自分が選ばれたのはおそらく年齢から将来性を買ってくれたのだろうと思っている。
車の運転手は他に４名。
新治を含めて５名だ。
それぞれ自分が担当するリムジンと高級セダンが１台ずつ、計一人二台を専用車として受け持つ。
その他に龍之介が趣味で持っているヴィンテージカーが数台、荷物の運搬用のトラックが数台、
それにこれも龍之介の趣味であろうか？軍用から払い下げられたような装甲車等、特殊車両が十台近くある。
特殊車両はどこのメーカーにもないものなので、おそらく模造品に違いない。
新治の仕事は、まずリムジンでの来客者の送迎。
それから高速セダンで「奥様」と呼ばれる女たちとその子供達の送迎。
これが運転手一人につき日に数回ある。
その他割り当てられた車のメンテナンスと掃除、
ヴィンテージカーとトラックその他の車両メンテナンスと掃除が仕事だ。
特殊車両のマニュアルは全て英語で書いてあるので、メンテナンスもひと苦労だった。
セダンで送迎する「奥様」と呼ばれる女たちというのは使用人と結婚して子供をもうけた女たちである。
新治が知っている限り全員が元メイドだ。
メイドの仕事もするが、優先順位としてはまず育児。
育児のための買い物やら習い事の送迎を新治たちが行っていた。
龍之介は大抵屋敷内で執務をするし、外出時はヘリで移動するので、
送迎に同伴する時以外、龍之介を乗せて走ることはなかった。
ガレージの二階が新治達運転手の住まい。
ガレージと言っても華奢なプレハブではなく、
本館と同じレンガ作りで内装も豪華、冷暖房も完備されている。
ここに住んでいるのは独身者だけ。
妻帯者は本館に部屋を与えられていた。
これだけ設備の良い部屋を与えられ、家賃も通勤時間もかからず、仕事は日に数回の送迎と車の整備でこの給与。
何より車好きの新治が喜んだのは龍之介が所有するヴィンテージカーを
メンテナンス後の試運転と称して乗り回せること。
遠出は出来ないが、屋敷近くのワインディングロードを走るのは楽しかった。
静乃の淫媚なプロポーズからしばらくしたある日、龍之介は会合の帰りに
わざわざ新治を指名して静乃を同乗させ迎えに来させた。
会合の場所までは車だと高速を利用しても３時間かかるが、ヘリなら１５分で到着する。
新治は不思議に思いながらもその指示に従う。
何故ならいつも食事を届けてくれる時、親し気に話しかけてくれたり、
何かにつけて自分達の事を気にかけてくれる静乃は運転手仲間の憧れの的で、
行きは静乃と３時間も二人きりなれるからである。
新治は静乃の歳をこの時、初めて知らされた。
クリッとした大きな瞳と背の小ささから二十歳そこそこにしか見えない。
気さくながらも上品な言葉使いと屈託なく笑う態度、何より大きく胸の開いた
メイド服から時折覗く、ボリューム感のある乳房に心惹かれた。
こんな子が彼女ならどれだけ幸せか…
新治は時間が経つにつれどんどんその思いが強くなった。
会場に着くと静乃の表情が一変する。
助手席から降り凛とした表情で後部座席のドアの前に立ち、ご主人様を待つ静乃に新治はますます心奪われた。
ほどなくして龍之介が会場から出て来る。
静乃と新治は深々と頭を下げ出迎え、龍之介が後部座席に収まると、静乃も続けて後部座席へ。
新治は運転席に乗り込み、リムジンを滑るように発信させた。
送迎に同伴する時以外、龍之介を乗せて走ることはなかった。
ガレージの二階が新治達運転手の住まい。
ガレージと言っても華奢なプレハブではなく、
本館と同じレンガ作りで内装も豪華、冷暖房も完備されている。
ここに住んでいるのは独身者だけ。
妻帯者は本館に部屋を与えられていた。
これだけ設備の良い部屋を与えられ、家賃も通勤時間もかからず、仕事は日に数回の送迎と車の整備でこの給与。
何より車好きの新治が喜んだのは龍之介が所有するヴィンテージカーを
メンテナンス後の試運転と称して乗り回せること。
遠出は出来ないが、屋敷近くのワインディングロードを走るのは楽しかった。
静乃の淫媚なプロポーズからしばらくしたある日、龍之介は会合の帰りに
わざわざ新治を指名して静乃を同乗させ迎えに来させた。
会合の場所までは車だと高速を利用しても３時間かかるが、ヘリなら１５分で到着する。
新治は不思議に思いながらもその指示に従う。
何故ならいつも食事を届けてくれる時、親し気に話しかけてくれたり、
何かにつけて自分達の事を気にかけてくれる静乃は運転手仲間の憧れの的で、
行きは静乃と３時間も二人きりなれるからである。
新治は静乃の歳をこの時、初めて知らされた。
クリッとした大きな瞳と背の小ささから二十歳そこそこにしか見えない。
気さくながらも上品な言葉使いと屈託なく笑う態度、何より大きく胸の開いた
メイド服から時折覗く、ボリューム感のある乳房に心惹かれた。
こんな子が彼女ならどれだけ幸せか…
新治は時間が経つにつれどんどんその思いが強くなった。
会場に着くと静乃の表情が一変する。
助手席から降り凛とした表情で後部座席のドアの前に立ち、ご主人様を待つ静乃に新治はますます心奪われた。
ほどなくして龍之介が会場から出て来る。
静乃と新治は深々と頭を下げ出迎え、龍之介が後部座席に収まると、静乃も続けて後部座席へ。
新治は運転席に乗り込み、リムジンを滑るように発信させた。
